通り過ぎる道で
アートに染まる特別な日
会場の三つの建物は、館林市の散策路「歴史の小径」の途中に並んでいます。
十四の史跡をつなぐ道
人生にアートを
館林は、徳川四天王のひとり榊原康政が城を構え、のちに五代将軍となる徳川綱吉が城主をつとめた城下町です。城そのものは失われましたが、通用口だった土橋門、町屋と蔵、伝説の残る井戸、武家屋敷、鷹狩の鷹を飼う鷹匠が暮らした鷹匠町の町並みは、いまも市街地のあちこちに残っています。
その点と点をつないで歩けるようにしたのが、市民の提案から生まれた散策路「歴史の小径」です。館林駅から城跡のあたりまで、十四か所の歴史的な建物や史跡をたどって、半日ほどで歩ける道のりになっています。
けれど、道は歩く人がいてはじめて道になります。普段の小径は、扉の閉じた建物の前を通り過ぎていく道でもあります。
「アートの小径に集まろう」は、その小径の真ん中にある三つの建物——鷹匠町長屋門、武家屋敷「武鷹館」、西ノ洞——を、一日だけまとめて開く日です。広場には手仕事の市が立ち、座敷では茶道や落語、庭では犬の躾教室、ホールでは演奏が続きます。買う、聴く、触れる、立ち話をする。そうやって建物の中に人の声が戻る時間をつくることが、この会の目的です。
歩いた先に何かが起きている。その一日をきっかけに、翌日からの小径も、少しだけ歩きたくなる道になればと考えています。
「アートの小径に集まろう」実行委員会