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出店から運営まで、まるごと引き受ける
地域フェスティバルへの出店企画、メニュー設計、原価計算、什器・販促物の制作、当日のオペレーション設計まで。地域事業者やチーム単独では回しきれない出店を、企画から撤収まで一貫で引き受けます。「やりたい」で終わらせず、翌年も続けられる形にして返します。
- 対象
- 地域事業者 / 自治体 / 実行委員会
- 対応規模
- 地域フェスティバル、産業祭、周年イベントなど
- 担当範囲
- 企画・原価設計・什器/販促物制作・当日オペレーション・撤収
- 体制
- 企画1名 + 現場2〜4名(イベント規模により増員)
課題(主催・実行委員会側)
地域のフェスティバルや産業祭は、地域経済の可視化装置として大きな役割を担っています。しかし主催者側にとっては、毎年ゼロから出店者を集め、区画を割り、当日のオペレーションを組み立て直す作業の連続でした。出店に慣れた事業者が集まりにくく、初参加の事業者はそもそも「何を持って行き、どう売るか」の相談先を持ちません。
主催側で全ての出店希望者に運営ノウハウを提供するリソースはなく、結果として当日「準備不足」「販売がうまく回らない」「余った・足りない」といったトラブルが発生します。翌年の出店辞退につながり、次年度は主催が再度出店者集めに奔走する——という悪循環が定着していました。
事業を持続的に育てるためには、出店側と主催側の間に立ち、両方の言語と現場の勘所を分かる「実行部隊」が必要でした。しかし外注できる先は限られ、そこまでの一気通貫で動けるパートナーはほとんど存在しませんでした。
課題(出店・地元事業者側)
地元の飲食店・生産者・工房が「イベントに出てみたい」と考えたとき、実際のハードルは想像以上に高いのが実情です。メニューを何にするか、いくらで売るか、原価はどう積むか、何食用意すればいいか、雨天時はどうするか——普段の店舗運営とは別スキルの意思決定が、開催の1〜2ヶ月前から立て続けに求められます。
当日の運営もまた別問題です。仕込み担当・接客担当・会計担当・補充担当をどう回すか、行列ができたときの捌き方、釣り銭の管理、雨風への対処、周辺出店との連携。少人数の店舗が本業と並行して準備するには重すぎ、結果として「1回出て懲りた」で終わるケースが少なくありませんでした。
販促物や什器も課題です。のぼり、メニュー看板、値札、包装、ゴミ処理まで、あるようで無い備品が多く、当日になって足りないものを買い足す事態が頻発します。せっかく地域の魅力を伝える機会なのに、見せ方が中途半端で「もったいない出店」に終わってしまう、という反省が事業者側にも残っていました。
私たちがしたこと
出店企画の段階から入り、その事業者に合ったメニュー構成と価格設定を組み立てます。原価表、想定売上、必要数量、什器リスト、要員配置まで、Excelではなく1枚の運営計画書にまとめて事業者と共有します。「事業者が来年もう一度やってみたい」と思える形をゴールに置いているため、当日の売上だけでなく、準備と撤収の負担が最小になるように動線を設計します。
販促物・什器の制作は、印刷から設営まで自社で担います。のぼり・看板・値札・メニュー表を、遠くから読める設計・写真に耐える設計・雨に濡れても崩れない設計の3点で組み立てるのが基本です。イベントの写真がSNSで広がることも視野に入れて、ブランドの世界観が伝わるビジュアルまで含めて調整します。
当日のオペレーションは、私たち自身がその場に立ちます。仕込み・オーダー受け・受け渡し・会計・在庫管理・ゴミ処理まで、事業者と一緒に回します。行列ができれば行列整理を担当し、雨が降れば什器の再配置を担当します。「事業者を現場に立たせて、あとは任せる」ではなく、私たちが手を動かし続ける前提の体制です。
イベント終了後には、原価・売上・稼働時間・お客様の反応をまとめた振り返り資料を事業者に渡します。次回に活かせるように、うまくいったこと・うまくいかなかったこと・次に試すべきことを言語化し、翌年のイベントに向けたスタート地点をつくります。単発の出店で終わらせず、事業者の「イベントに出るスキル」そのものを蓄積していく形です。
成果
出店した事業者が「翌年も出たい」と手を挙げるケースが増え、主催側の出店者集めの負担が軽減されています。運営計画書と振り返り資料が積み重なっていくことで、同じ事業者が翌年はさらに良い条件で出店できるようになり、地域のイベントが「単なる祭り」から「事業者育成の場」へと役割を広げつつあります。
当日は事業者と一緒に現場に立ち続けるスタイルのため、行列や在庫切れ、雨天対応といった不測の事態にもその場で判断・対応でき、事業者の負担感を大きく下げられています。「イベントは疲れるだけ」というネガティブな記憶を、「準備は大変だが本業のヒントが得られる場」という前向きな体験へと置き換えることを狙っています。
販促物と什器はイベント後も次回・別イベントで再利用できる形でつくっているため、事業者の投資が単発で終わらず、地域内に「イベント資産」として蓄積していきます。継続的に出店し続ける事業者が増えることで、地域全体でイベント運営のノウハウが厚くなり、主催・出店・私たちの三者で組み立てる関係が、地域の年中行事を支える構造として機能し始めています。